🤔 OpenClawとは
OpenClawは、Claude等のAIモデルを個人アシスタント化するためのオープンソースフレームワークです。 単なるチャットボットではなく、あなたのファイル、メール、カレンダー、デバイスにアクセスし、 自律的にタスクを実行できる「執事のようなAI」を実現します。
🔧 主な特徴
- 複数チャネル対応(Telegram、Discord、WhatsApp、Signal等)
- ファイル操作、コマンド実行、ブラウザ制御
- スキルシステムによる機能拡張
- メモリ機能による長期記憶
- cronによる定期実行・リマインダー
- ノード機能(スマホ・PC連携)
🏗️ 基本アーキテクチャ
OpenClawは以下の3層構造で動作します:
1. Gateway(ゲートウェイ)
OpenClawのコア。常駐プロセスとして動作し、チャネル(Telegram等)からのメッセージを受信、 セッション管理、AIモデルとの通信を担当します。
openclaw gateway start # 起動
openclaw gateway status # 状態確認
openclaw gateway restart # 再起動
2. Session(セッション)
会話の単位。メインセッション(あなたとの直接対話)と、サブセッション(タスク実行用の独立セッション)があります。 セッションごとに独立したメモリと履歴を持ちます。
3. Agent(エージェント)
AIモデルのインスタンス。System Prompt、ペルソナ(SOUL.md)、利用可能なツールセットが定義されます。
📂 ワークスペース構造
OpenClawはワークスペースというディレクトリを中心に動作します。 このディレクトリがAIの「ホーム」となり、記憶、設定、プロジェクトファイルなどがすべてここに保存されます。
重要なファイル
🧠 MEMORY.md
AIの長期記憶。重要な情報、学んだこと、決定事項などを保存します。 メインセッションでのみ読み込まれ、グループチャットなどでは読み込まれません(プライバシー保護)。
👤 USER.md
あなた(ユーザー)の情報。名前、タイムゾーン、好み、特記事項などを記載します。
🎭 SOUL.md
AIのペルソナ(性格・口調・振る舞い)を定義します。 ここで「丁寧語で話す」「カジュアルに」などの指示を行います。
🐉 IDENTITY.md
AIの名前、種族、絵文字などの基本情報を記載します。
📅 memory/YYYY-MM-DD.md
日次メモリ。その日の出来事やメモを保存します。短期記憶のような役割。
💓 HEARTBEAT.md
定期的にAIが自発的に実行するタスクリスト。メールチェック、カレンダー確認などを設定できます。 空にしておくとheartbeatをスキップしてAPI呼び出しを節約できます。
🔧 TOOLS.md
環境固有の設定やメモ。スキルの使い方、デバイス名、APIキーのメモなど。
📋 AGENTS.md
AIの動作ルール、ワークフローガイド、セキュリティポリシーなどを記載します。 OpenClawのデフォルトでは、ここで「外部送信前に確認する」などのルールが定義されています。
⌨️ 基本コマンド
Gateway管理
openclaw gateway start # ゲートウェイ起動
openclaw gateway stop # ゲートウェイ停止
openclaw gateway restart # ゲートウェイ再起動
openclaw gateway status # 状態確認
セッション管理
/new # 新しいセッション開始
/reset # セッションリセット
/status # セッション状態・使用状況確認
設定管理
openclaw config get # 現在の設定を表示
openclaw config edit # 設定ファイル編集
openclaw update # OpenClawをアップデート
✨ 主な機能
1. ファイル操作
ワークスペース内のファイルを自由に読み書きできます。
# 例: AIに依頼
「memory/2026-02-25.md に今日のミーティング内容を記録して」
「TOOLS.md を読んで、Nextcloudの使い方を教えて」
2. コマンド実行
シェルコマンドを実行できます(サンドボックス内で安全に動作)。
# 例
「Gitの状態を確認して」 → git status を実行
「node scripts/nextcloud.js work ls を実行して、ファイル一覧を見せて」
3. ブラウザ制御
Webページを開いたり、スクリーンショットを撮ったり、フォーム入力などが可能です。
4. メッセージング
Telegram、Discord、WhatsApp、Signal等に自動送信できます。
# 例
「Telegramで自分に『会議が始まります』と送って」
⚠️ 外部送信の注意
AIは基本的に外部送信前に確認を取るようになっています。 グループチャットでは、他人のプライベート情報を勝手に送信しないよう特に注意してください。
5. Cron(定期実行)
特定の時刻やインターバルでタスクを実行できます。
# cronツールを使用
「毎朝9時にカレンダーをチェックして、今日の予定を教えて」
「20分後にリマインダーを設定して」
6. ノード連携
スマホ(iOS/Android)やPCをノードとしてペアリングし、カメラ撮影、画面録画、位置情報取得などができます。
7. スキルシステム
特定のタスク(GitHub操作、Google Workspace操作、天気予報等)のための専用スクリプトや手順書をスキルとして登録できます。
🎓 スキルシステム
スキルは、特定のタスクを実行するための「手順書」です。 AIは必要に応じて自動的にスキルを読み込み、その手順に従って動作します。
利用可能なスキル(例)
github— GitHub CLI (gh) を使った操作gog— Google Workspace(Gmail、Calendar、Drive等)weather— 天気予報取得summarize— URL/動画の要約tmux— tmuxセッション制御coding-agent— プログラミングタスク
💡 スキルの使い方
スキルはAIが自動判断して読み込みます。ユーザーが明示的に指定する必要はありません。
例えば「今日の天気を教えて」と聞けば、自動的にweatherスキルが呼ばれます。
💡 実践Tips
1. メモリを活用する
重要な情報は必ずMEMORY.mdや日次ファイルに記録させましょう。 AIは「覚えておいて」と言われても、セッションが終わればリセットされます。 ファイルに書かれた情報だけが永続化されます。
2. Heartbeatで定期タスク
HEARTBEAT.mdに簡単なチェックリストを書いておくと、定期的にAIが自発的にチェックしてくれます。 例: メール確認、カレンダー確認、天気予報チェック。
3. サブエージェントで重いタスク
複雑なタスクや時間がかかる作業は、sessions_spawnでサブエージェントに任せられます。
サブエージェントは独立して動作し、完了後に結果を報告します。
4. グループチャットでの振る舞い
グループチャットでは、AIは「すべてのメッセージに反応しない」よう設定できます。 呼びかけられた時や、価値ある情報を提供できる時だけ発言するようにしましょう。
5. SOUL.mdでペルソナ調整
AIの口調や振る舞いが気に入らない場合は、SOUL.mdを編集しましょう。 「もっとカジュアルに」「絵文字を増やして」など、自由にカスタマイズできます。
🎯 ベストプラクティス
- 破壊的な操作(rm, delete等)は慎重に。
trashコマンドを優先する - 外部送信(メール、メッセージ)は必ず確認してから実行
- 重要な決定事項や学びはMEMORY.mdに記録
- スキルやツールの使い方メモはTOOLS.mdに
- 日々の出来事は
memory/YYYY-MM-DD.mdに
📚 さらに詳しく
- 公式ドキュメント: https://docs.openclaw.ai
- GitHub: https://github.com/openclaw/openclaw
- コミュニティ: Discord
- スキルHub: https://clawhub.com