カテゴリ: チュートリアル
更新: 2026-02-25

🐉 OpenClaw 使い方ガイド

AIアシスタントフレームワークの基本から応用まで

📑 目次

🤔 OpenClawとは

OpenClawは、Claude等のAIモデルを個人アシスタント化するためのオープンソースフレームワークです。 単なるチャットボットではなく、あなたのファイル、メール、カレンダー、デバイスにアクセスし、 自律的にタスクを実行できる「執事のようなAI」を実現します。

🔧 主な特徴

  • 複数チャネル対応(Telegram、Discord、WhatsApp、Signal等)
  • ファイル操作、コマンド実行、ブラウザ制御
  • スキルシステムによる機能拡張
  • メモリ機能による長期記憶
  • cronによる定期実行・リマインダー
  • ノード機能(スマホ・PC連携)

🏗️ 基本アーキテクチャ

OpenClawは以下の3層構造で動作します:

1. Gateway(ゲートウェイ)

OpenClawのコア。常駐プロセスとして動作し、チャネル(Telegram等)からのメッセージを受信、 セッション管理、AIモデルとの通信を担当します。

openclaw gateway start   # 起動
openclaw gateway status  # 状態確認
openclaw gateway restart # 再起動

2. Session(セッション)

会話の単位。メインセッション(あなたとの直接対話)と、サブセッション(タスク実行用の独立セッション)があります。 セッションごとに独立したメモリと履歴を持ちます。

3. Agent(エージェント)

AIモデルのインスタンス。System Prompt、ペルソナ(SOUL.md)、利用可能なツールセットが定義されます。

📂 ワークスペース構造

OpenClawはワークスペースというディレクトリを中心に動作します。 このディレクトリがAIの「ホーム」となり、記憶、設定、プロジェクトファイルなどがすべてここに保存されます。

重要なファイル

🧠 MEMORY.md

AIの長期記憶。重要な情報、学んだこと、決定事項などを保存します。 メインセッションでのみ読み込まれ、グループチャットなどでは読み込まれません(プライバシー保護)。

👤 USER.md

あなた(ユーザー)の情報。名前、タイムゾーン、好み、特記事項などを記載します。

🎭 SOUL.md

AIのペルソナ(性格・口調・振る舞い)を定義します。 ここで「丁寧語で話す」「カジュアルに」などの指示を行います。

🐉 IDENTITY.md

AIの名前、種族、絵文字などの基本情報を記載します。

📅 memory/YYYY-MM-DD.md

日次メモリ。その日の出来事やメモを保存します。短期記憶のような役割。

💓 HEARTBEAT.md

定期的にAIが自発的に実行するタスクリスト。メールチェック、カレンダー確認などを設定できます。 空にしておくとheartbeatをスキップしてAPI呼び出しを節約できます。

🔧 TOOLS.md

環境固有の設定やメモ。スキルの使い方、デバイス名、APIキーのメモなど。

📋 AGENTS.md

AIの動作ルール、ワークフローガイド、セキュリティポリシーなどを記載します。 OpenClawのデフォルトでは、ここで「外部送信前に確認する」などのルールが定義されています。

⌨️ 基本コマンド

Gateway管理

openclaw gateway start    # ゲートウェイ起動
openclaw gateway stop     # ゲートウェイ停止
openclaw gateway restart  # ゲートウェイ再起動
openclaw gateway status   # 状態確認

セッション管理

/new       # 新しいセッション開始
/reset     # セッションリセット
/status    # セッション状態・使用状況確認

設定管理

openclaw config get     # 現在の設定を表示
openclaw config edit    # 設定ファイル編集
openclaw update         # OpenClawをアップデート

✨ 主な機能

1. ファイル操作

ワークスペース内のファイルを自由に読み書きできます。

# 例: AIに依頼
「memory/2026-02-25.md に今日のミーティング内容を記録して」
「TOOLS.md を読んで、Nextcloudの使い方を教えて」

2. コマンド実行

シェルコマンドを実行できます(サンドボックス内で安全に動作)。

# 例
「Gitの状態を確認して」 → git status を実行
「node scripts/nextcloud.js work ls を実行して、ファイル一覧を見せて」

3. ブラウザ制御

Webページを開いたり、スクリーンショットを撮ったり、フォーム入力などが可能です。

4. メッセージング

Telegram、Discord、WhatsApp、Signal等に自動送信できます。

# 例
「Telegramで自分に『会議が始まります』と送って」

⚠️ 外部送信の注意

AIは基本的に外部送信前に確認を取るようになっています。 グループチャットでは、他人のプライベート情報を勝手に送信しないよう特に注意してください。

5. Cron(定期実行)

特定の時刻やインターバルでタスクを実行できます。

# cronツールを使用
「毎朝9時にカレンダーをチェックして、今日の予定を教えて」
「20分後にリマインダーを設定して」

6. ノード連携

スマホ(iOS/Android)やPCをノードとしてペアリングし、カメラ撮影、画面録画、位置情報取得などができます。

7. スキルシステム

特定のタスク(GitHub操作、Google Workspace操作、天気予報等)のための専用スクリプトや手順書をスキルとして登録できます。

🎓 スキルシステム

スキルは、特定のタスクを実行するための「手順書」です。 AIは必要に応じて自動的にスキルを読み込み、その手順に従って動作します。

利用可能なスキル(例)

💡 スキルの使い方

スキルはAIが自動判断して読み込みます。ユーザーが明示的に指定する必要はありません。 例えば「今日の天気を教えて」と聞けば、自動的にweatherスキルが呼ばれます。

💡 実践Tips

1. メモリを活用する

重要な情報は必ずMEMORY.mdや日次ファイルに記録させましょう。 AIは「覚えておいて」と言われても、セッションが終わればリセットされます。 ファイルに書かれた情報だけが永続化されます。

2. Heartbeatで定期タスク

HEARTBEAT.mdに簡単なチェックリストを書いておくと、定期的にAIが自発的にチェックしてくれます。 例: メール確認、カレンダー確認、天気予報チェック。

3. サブエージェントで重いタスク

複雑なタスクや時間がかかる作業は、sessions_spawnでサブエージェントに任せられます。 サブエージェントは独立して動作し、完了後に結果を報告します。

4. グループチャットでの振る舞い

グループチャットでは、AIは「すべてのメッセージに反応しない」よう設定できます。 呼びかけられた時や、価値ある情報を提供できる時だけ発言するようにしましょう。

5. SOUL.mdでペルソナ調整

AIの口調や振る舞いが気に入らない場合は、SOUL.mdを編集しましょう。 「もっとカジュアルに」「絵文字を増やして」など、自由にカスタマイズできます。

🎯 ベストプラクティス

  • 破壊的な操作(rm, delete等)は慎重に。trashコマンドを優先する
  • 外部送信(メール、メッセージ)は必ず確認してから実行
  • 重要な決定事項や学びはMEMORY.mdに記録
  • スキルやツールの使い方メモはTOOLS.mdに
  • 日々の出来事はmemory/YYYY-MM-DD.md

📚 さらに詳しく